ガンプラを上手く立たせるためのテクニック!
携帯電話のカメラが高性能化したことで、ガンプラを撮影してSNSに投稿する人も増えています。
ですが関節が多く可動範囲も広い最近のガンプラは、キレイに立たせるのが難しいですよね。
そこで、今回は立たせ方やポージングが上手い人ってどうやってんだろ、という素朴な疑問にお答えしようと思います。
俺ちゃんプロじゃないけどな。
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まずは比較です。
どっちがカッコイイ立ち方をしているかは一目瞭然ですよね。
バシッと立ちポーズが決まっている写真と、なんとなく置いただけの写真。
ガンダムあるいはガンプラというのは「キャラクター」ですから、それに見合った立ち方というものがあります。
ガンプラをキレイに立たせるには、一定のセオリーがある。
- 設定画をよく見てそれを再現すること
- S字立ちを意識すること
- 両足を接地させること
- 腰アーマーなど細かいパーツに気を遣うこと
こんな感じ。
設定画というのはアニメ作画用の設定資料のことです。
ガンダムはアニメが起源ですから、元の絵のイメージに近づけるのは重要です。
S字立ちというのは、腰を前に突き出したようなヒーロー立ちのこと。
横から見たときに体のラインがS字のような形になるのでそう呼ばれます。
腰を入れ、あごを引き、両脚は開く。シルエットが三角形になることで被写体に安定感が出ます。
両足を接地させるのも安定感につながります。
思っているより足首は横方向に動かさないとちゃんと接地しません。
せっかくポーズが決まっても、腰アーマーなどが左右均等になっていないと違和感の元になります。
よくあるのが肩や腰のアーマーが広がってしまうこと。細かい部分にも気を遣いましょう。
わかりやすいように下半身だけにしてみました。この写真でのチェックポイントは以下の通りになります。
- 腰アーマーがバラバラ
- ヒザが曲がっている
- 脚が中途半端に開いている
要するにシャキッと立っていないわけです。
ダラダラしているというとわかりやすいかも。
修正したところ。
腰アーマーは股関節の状態を見せるために上げています。
ヒザはまっすぐにして両脚を股関節から開きます。
このとき左右に開くのではなく「ハの字」に開くようにします。
内股にならないようにガッシリと両脚を開き、足首をグイッと曲げて接地させます。
HGUCのユニコーンガンダムは股関節の付け根がボールジョイント式なのでハの字に開きにくい設計ですが、それでもこれくらいは可能です。
正面から見るとこんな感じ。
腰や足首のアーマーがちゃんと整っているかどうかに気をつけます。
安定感が増したのがわかると思います。
上半身です。
肩の高さと位置が左右で違っています。
頭も首の付け根がおかしな方向に曲がっており、首の位置に違和感がありますね。
腕も左右でバラバラな動きをしているように見えるので不安定です。
修正後です。
肩の高さをそろえて、腕もブラブラさせずにきちんとまっすぐにします。
関節の回転軸がどこにあるかを把握しておかないと、このガンプラがどういう動きができるのかがわからずキレイに立たせることができません。
特にヒジや上腕部に回転軸がある場合は腕が回ったままになったりするので注意が必要です。
肩も可能ならばハの字に開くと胸を張ったようになって迫力が増します。
というわけで立ちポーズの完成です。
まっすぐ立たせるだけでもかなり気を遣うもので、写真が上手い人の作品をよく見ると、パーツの微妙な角度までこだわっているのがわかると思います。
というか、それがわかるようになったら自分でも立たせることができるハズ。
ちょっと上からの画角にするとS字というのがわかるかも。
頭を起点にして腰が前に出て、足が中心より後ろに下がっています。
あまり大袈裟にすると逆に変なので、さじ加減も大切ですね。
ちなみに、スマホのカメラで撮影する場合は「必ず1.3~1.4倍くらいのズーム」にして撮影すること。
スマホのカメラはピントが合うように勝手に画像を加工してしまうので、広角レンズっぽい効果が出てしまいます。
なので、少し離れてズームすることで接写による魚眼効果を出さなくすることができます。
次は射撃ポーズについてです。
せっかくの関節可動ですからポーズを取りたいですよね。
でもこんな感じで、ぎこちない動きの写真も散見されますね。
なにが問題なのでしょうか。
まず射撃ポーズの場合、肩を入れます。
両肩パーツをグイッと持ち上げてから回転させる、肩をいからせるというのでしょうか。
腕をまっすぐ前に出すのではなく、横に広げるような感じにします。
そして腰をグイッと回転させます。
銃口が前を向くように。そう、ビーム・ライフルは腕を前に出して撃つのではなく、腰で撃つのです。
ライフルは平行よりもやや上向きに構えます。
平行にするより迫力が出しやすいからです。
このとき銃口と顔の向き=目線は必ず一致させること。
ガンダムは人型なので、こういうところがちゃんと一致してないと違和感の元になります。
下半身はガッシリと安定感を出すために接地を意識します。
かかとが浮くくらいならOKですが、前に出る足はちゃんと接地させましょう。
- ライフルの銃口と目線が一致している
- 肩が入っている
- 腰が入っている
- 下半身が安定している
という条件が揃うと空中に浮いても安定感が出せます。
アクションベースなどを使って宇宙空間での戦闘シーンを再現する場合でも、ポーズに安定感がないと違和感が出てしまうものです。
逆に言うと、ポーズが決まってしまえばどのアングルから見てもそれなりに見栄えします。
もちろんアングルごとに微調整は必要ですが、写真が上手い人はそうやって省力化しているものです。
照明や背景にこだわるのも大事ですが、ガンプラそのもののポーズはもっと重要です。
せっかく作ったガンプラですから、関節や構造を理解するためにいじくり回して遊んでみるのをオススメします。
アニメ本編のシーンを再現したり、イラストや設定画を再現してみるなど、遊んでいるうちにポーズの付け方が理解できるハズですよ~。
というわけでガンプラの立たせ方の秘訣でした。
要望があればビーム・サーベル編とか戦闘シーンの再現方法なんかも解説してみようと思います。