アムロとシャアの女性関係の描写が生々しい件。

富野作品はどれもそうなのだが、男女関係の描写が生々しい。

『逆襲のシャア』ではシャアとナナイアムロとチェーンというカップルがいるため、ほかの作品よりも明確に描かれる。

作戦任務中の部下の前でお互いの腰に手を回すシャアとか。

カタパルトのGで気絶したチェーンを起こすため、わざと現在位置を声に出して言うアムロ(こんなのピロートーク以外の何物でもない)とか。

職場で二人きりになると途端にイチャつくナナイとか。

こういう生々しさが端々に感じられるからこそ、富野作品はリアリティで重厚な人間ドラマを描けるということなのだろう。

もちろんそこにはケーラ・スゥとアストナージ・メドッソのような悲しい別れもあるのだが、彼らのサラダの約束のくだりは眩しいくらいに魅力的に感じられる。

ただ、サラダを食う約束をすると恋人が死ぬのは『超時空要塞マクロス』からの呪いなのでご法度なのだが。