もう細かいものが見えないのよ
40歳を過ぎると目が見えなくなりますね。
老眼というのは誰にでもやってくる老化現象ですが、これがまあ近くの物がまったく見えない厄介なものです。
とくにガンプラを作るという行為は細かいものを凝視することだらけですので、老眼になると創作意欲まで減退するほど困った症状です。
そこで老眼鏡を使うのですが、一定の距離で使える読書などと違って、ガンプラを作るときはあっちこっちに視点が動きます。
すると焦点距離が大きく変化するので余計に目が疲れてしまうわけです。じゃあどうすんだよチクショー!
となるんですが、ちょっと使えそうな便利グッズがあったのでお試しがてらレビューをしてみようと思います。
皆さまのガンプラライフに役立つと嬉しいでーす。
サイバーパンクっぽいメガネ型ルーペ
Amazonで購入した
『Phoenix メガネ型ルーペ【10倍&15倍&20倍&25倍】4種類レンズ/ハンズフリー/LEDライト2つ/ヘッドバンド付き』
という商品です。
Amazonでの購入はこちらhttps://www.amazon.co.jp/dp/B07BGDHNPF/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_i.H1EbYCBEG9M
製品は中国製ですが、株式会社フェニックスという日本の会社が保証などを含めた代理店をしているようなので安心です。
お値段は私が購入した時点では1,689円。
かなり安いので正直不安でしたが、到着した製品は別に劣悪でもなく普通に使えます。
外箱。英文のフォントが中華っぽい印象です(?)。
予想よりかなり小さい箱で、中にはメガネがギッシリ詰まっています。
パーツの破損などはなく、パッケージに問題はありません。
中身はこんな感じ。
英文の説明書と代理店からの日本語メッセージ、保証書などが同梱されています。
メガネ本体、交換用レンズ、ゴム製のヘッドバンドという内容。
メガネ本体やレンズは樹脂製で、耳とデコが当たる部分にはラバーのパッドが貼りつけてあります。
樹脂製なのでグネグネしますが、強度的には不安になるようなこともなく可動部分もクリック感がありちゃんと機能します。
ゴムバンドは伸ばすと向こう側が透けるレベルの薄さですが、まあこんなもんでしょう。
耳にかけるツルを外して取り付けるようです。
今回この製品を選んだ理由がコレ。
片目ずつ違う倍率のレンズを装着して、用途によって使い分けることができるという点。
それと片方の目は拡大鏡を使っていないので、遠い物を見るときに視野がぼやけたり気持ち悪くなるのが防げるかなという期待がありました。
レンズの横には可動式のLEDライトが付属しています。
レンズ基部の横にある丸いスイッチをひねると点灯。
かなり明るく、こんなに光る必要あるかと思いましたが、実際に使うとこのLEDライトの有難さがわかります。
これは必要!
LEDライトは左右に可動します。
使うレンズにもよりますが、通常はレンズ側に1段階ほど寄せておくと対象物がちょうど照らされて便利です。
交換用レンズは10倍、15倍、20倍、25倍が付属しています。
値段の割に交換レンズが豊富で、しかも歪みもなく見やすいです。
で、肝心の拡大映像ですが……これが若干、問題アリでした。
ガチすぎて本当の精密作業じゃないと無理
製品には最初から25倍が取り付けてあるので、そのまま使ってみました。
ん? アレ? 見えないな~。
もっと近づけるのかな…ってここまで近いのかよ!? ということで、25倍レンズですと対象物に1センチくらいまで近づかないと焦点が合いません。
つまり、筆塗りする場合やデカールを貼る場合にはガンプラとレンズの隙間が狭いので、そこを考えた上で作業しなければならないということです。
これは想定外だったな~。
左が25倍、右が10倍です。
携帯のカメラレンズ部分に交換レンズをくっつけて撮影しましたが、実際の視界にも近いです。
ブツは1/144スケールHGUCのEz-8ですが、これはいつものように筆塗りしています。
25倍で拡大すると埃がくっついていたり塗り残しがあったりとものすごく粗が目立ちます。
これRGとかMGに付属する小さいフィギュアとか塗る人には便利なのかもしれませんね。
実際、めちゃくちゃ拡大できるので、細かい部分塗装なども肉眼では無理かなと思っていたのに、これを使うと簡単にできそうな気になります。
私が普段使用しているのは造形村(ボークス)の面相筆NY-01と02ですが、もっと細かい筆を使いたくなるほどの拡大視界です。
使える道具ではあるのですが、用途は限られるかもしれない、そんな感じですが間違いなく役に立つので、今後は仕上げや細かいパーツの塗装に必須となりそうです。
でも、もう少しユルイ拡大鏡が欲しいよね
メガネ型ルーペはガチすぎて汎用性に欠けます。
もっとこう…簡単なやつでいいんだよという人にはこちらがオススメ。
100円ショップダイソーで購入した『拡大鏡3.0倍』と『拡大鏡3.5倍』です。
記憶が曖昧で申し訳ないのですが、たしか3.5倍だったと思います…というのも100円ショップの商品は入れ替えが激しく、同じものがすぐになくなるので今現在発売されているものと同じかどうかわからないのです。
とにかく、ダイソーの拡大鏡メガネタイプというのを探してください。
倍率も細かく設定されているので、自分の老眼度合に合わせて選べます。
ワタシは重症なので3.0~3.5倍にしましたが、実際に使用してみてもこれでじゅうぶんでした。
ケースもなく全体がプラスチック製の3.5倍(左側)と、そっけないとはいえケースが付属するこじゃれた雰囲気の3.0倍の2種類を買いましたが、合わせて200円(税抜)です。
老眼鏡とはレンズが違うようで、疲労軽減とかそんなようなことが書いてありました。
拡大鏡と老眼鏡はレンズ構造が違うんですね。
よく知らんけど。
拡大イメージ。
基本塗装やデカール貼り、ゲート処理などなど、ガンプラ作業に使うにはじゅうぶんすぎるほどの拡大率です。
これが2.0倍とかだと物足りないので、個人的には3.0倍以上のものをオススメします。
特に40代以上の方は3.5倍を買うように。
何しろ100円なので気軽に使い倒せますし、ただのメガネなので汎用性も高い。
欠点としては遠くの物へと視線を動かすと、例の視界モアモワ現象が起きて頭がクラクラすることがあります。
使い方としては鼻の付け根にかけるのではなく、老眼鏡と同じく下にずらして使う方が便利ですね。
結論。拡大鏡はぜひ使いましょう
ということで結論ですけど、拡大鏡はあった方が便利です。
老眼であろうがなかろうが、細かい部分まで拡大して確認できるので、使った方が便利に決まってます。
老化現象をなかなか受け入れられないオジサンもいると思いますが、拡大鏡や老眼鏡は使った方がいろいろ楽なので早く買えということです。
今回紹介したメガネ型ルーペは値段の割に性能がガチなので、相当に細かい作業をされる方でないとオーバースペックかもしれません。
まずは100円ショップで売っているメガネタイプの拡大鏡を買ってみましょう。
これならフレームが折れてもレンズに塗料が付いても精神的・お財布的なダメージも少ないですし、失敗したなとか合わなかったと思っても損失も最低限で済みます。
個人的オススメは3.5倍以上のもので、ケースもついてない黒いシンプルなものですね。
ケースとかいちいち入れないので必要ないですし、デスク上にほっぽっておけるので便利ですよ。