たまには人型じゃない「ガンプラ」を作ってみたい

基本的にモビルスーツ(MS)ってのは宇宙空間で使う前提で開発された兵器です。

なんで人型なんだとかそういうアレは置いといて、それを地球上に持ってくると、機動性に欠けることは明白でした。

なんせ歩くしかないから。

短距離ジャンプは可能でも、それはあくまでジャンプであって移動じゃない。

というわけでジオン公国軍は運送用の飛行機兼、戦闘時のサポートメカとして「ド・ダイ」を開発します。

この設計思想は単純ながらとても有用だったようで、一年戦争後も地球連邦軍に採用されて広く普及しました。

前振りが長くなりましたけど、今回はサブ・フライト・システムのベースジャバーを作ってみました!

HGUC 1/144 ベースジャバー(ユニコーンVer.)

途中工程を全部スッ飛ばして完成。

何しろパーツ数も少ないですし、組み立てそのものに何か工夫や注意点があるわけでもないので。

唯一の注意点は機体後部にあるMS用の足置きがスライドして延長できるんですけど、ここの塗装をちゃんと乾燥させておかないと固着します。

というかしました(汗)。

なのでこの作例では左側が出せません……。

HGUC 1/144 ベースジャバー(ユニコーンVer.)

後ろ。

左側だけ伸ばせないのがおわかりいただけただろうか。

両ヒザを付いてグリップを握る長距離移動モード(というのか知らないけど)を再現するときに足置きを伸ばします。

けっこうタイトな設計のようで、塗装をするならあらかじめヤスリなどで緩くしておいた方がいいかもしれません。

でないとギギギギーッっていう音が出ます。

HGUC 1/144 ベースジャバー(ユニコーンVer.)

裏。

カブトガニの裏面みたいですけど、大気圏内用のベースジャバーなのでホバリング用のノズルが見えます。

中央の白い板パーツを外すとアクションベースとの接続パーツが出てきます。

機首下に装備されたビーム砲は左右に可動します。

HGUC 1/144 ベースジャバー(ユニコーンVer.)

このキットの最大の醍醐味は別売りのMSキットを乗せられることにあります。

大気圏内用のベースジャバーなので陸戦機を乗せるのが通、ということでディジェを乗せてみる。

うーんナイス。

アムロの声が聞こえてくるようです。

厳密には『機動戦士ガンダムUC』で登場したベースジャバーなので、『機動戦士Ζガンダム』の時代のものとは違うんですけど、細けえことはイイんだよ! 

平たい飛行機にMSを乗せられればそれでOKなの!

HGUC 1/144 ベースジャバー(ユニコーンVer.)

89式ベースジャバーというキットも発売されていますが、あちらは宇宙用です。

搭載するMSによって使い分けたり、自分の中のシチュエーションに合わせて選択するのが吉と思います。

単なるドダイじゃーんとか言って甘く見ている方も多いと思いますが、存外ディテールも細かく本格的なスケールキットのテイストも味わえる良キットなのです。

なんか最近欲しいMSがないな、という倦怠期のアナタには超オススメのキットですよ。

HGUC 1/144 ベースジャバー(ユニコーンVer.)

発売日:2012年7月14日

価格:1,000円(税抜)