HGUC 1/144 ガルバルディβ
発売日:2018年6月16日
価格:1,650円(税10%込)
あまりの進化に刻の涙を見ちゃう
『機動戦士ガンダム』の正統続編として放送が始まった『機動戦士Ζガンダム』ですけども、7年分のモビルスーツ(MS)の進化がメカデザインにも現れていて毎週楽しみだったものです。
ガンダムはガンダムMk-Ⅱに、ザクはハイザックへと進化した中でゲルググの系統を感じさせるガルバルディβは、パイロットのライラ・ミラ・ライラの姉御キャラもあってカッコ良かった1985年の思い出。
そんなガルバルディβが2018年にHGUCで再登場するなんて……嬉しい驚きでした。
というわけで最高にカッコ良くなったガルバルディβ、行ってみましょう!
上半身の仮組。
パーツの色分けが完璧じゃないですか……グレーとワインレッドとブラウンがほぼパーツごとに分かれています。
これなら塗装が楽だし、無塗装でもスミ入れくらいでじゅうぶんな予感。
肩の付け根には引き出しギミックがあり、可動に関しては最新のフォーマットになっています。
人気のある機種はHGUCシリーズ初期段階に発売されているので、可動に関して不満が残る設計だったりするのですが、ガルバルディβはもう完璧です。
言うことナシ。
あんまりパーツ分割が素晴らしいので早速、塗装してみた。
設定色になるべく合わせたのですが、基本色の「赤」の調色が難しくて若干アレンジしています。
私は基本的に全部筆塗りなのですが、ここまでパーツごとに分割できると本当に塗り分けが楽です。
マスキングなんてまったく必要ないくらいでした。
塗装終了。
パチ組と見分けがつかないかもですが、ちゃんと塗ってます。
テカテカなので多少はわかるかなと。
武器はビーム・ライフル、ビーム・サーベル、あとはシールドのみ。
背中に巨大な羽もないし、非常にシンプルなデザインですね。
ということでウェザリングしてトップコートに艶消しクリアを吹いて完成!
と思ったら……やってもうた。
トップコートとは仕上げ用のクリア塗装ですけど、これを明け方にやってしまったんです。
トップコートのスプレー塗料は湿度が高いと写真のように白くなってしまい、これは白カブリとか言われるよくある失敗例なんですね。
もうね、真っ白。
うーん、キリマンジャロ基地で凍っているように見えなくもない。
ってそんなわけないか。
この失敗って本当にやる気がなくなるんですけど、リカバー方法もあるんですね。
かなり目の細かいペーパーやすり(2000番とかそれより上)で白く変色した塗面を慎重に削ります。
ある程度、表面が整ったらベースの塗面と同じ色をうすめ液で希釈したもので上塗りします。
シャバシャバ状態で軽くチャチャッと塗るだけ。
ウォッシングという技術にも似ていますが、要するに上から塗り直すわけです。
ハイ~。というわけで何とか完成!
ところどころ白い跡が見えるような気もしますし、お肌も若干荒れ気味ですけど、凍っているよりは全然マシ!
むしろウェザリングに深みが出たような感じもするし、狙ってできる仕上げではないのでこれはこれでアリとするのだ。
肩の引き出しギミックのおかげで自然で躍動的なポージングも簡単にできます。
これ考えた人、天才だな。
ガルバルディβは脚がスラっと長いのがステキ。
こんな脚線美のMSはあまりいないんじゃないかなと思いますよ。
それはさておき、現行の関節可動フォーマットで設計されたガルバルディβは『Ζガンダム』のMSのキットでも一二を争う出来の良さ!
リヴァイブ版のガンダムMk-Ⅱや百式にも負けない可動範囲とカッチリした造形は非常に好感が持てます。
放送当時を知っている人には超オススメのキットです!
ああ~『機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者』観よっかなー。
劇場版の作画、最高ですよね。