まずはとにかく映画を観てほしいのだが、劇中で受ける印象よりもあの戦争は小規模なものだったということが重要だ。

シャアの率いるネオ・ジオン艦隊はデラーズ・フリートやハマーン・カーンのネオ・ジオンよりも小規模で、戦争の規模としては地域紛争程度でしかない。

やったことは隕石落としなので大規模な被害が出ているが、映画でも描かれたように地球連邦政府の高官たちはとっくに安全圏に避難しているため他人事のようにしか感じていない。

グリプス戦役時、議会工作までして政治の腐敗を正そうとしたシャアは正攻法では世界は変えられないと痛感し、隕石落としという実力行使を選んだというわけだ。

アムロはそれを止めようとし、人類はこの行き止まり感を払拭して乗り越える英知があると訴えたが、ハサウェイはそれを信じつつもシャアの言動に共感してしまったことが、マフティー動乱の原因となっているというわけだ。