性能編
新型ガンダムとして映画に登場するΞガンダムとペーネロペーだが、この2機は「ガンダム」として何が優れているのか。
一言で説明するなら「大気圏内を音速飛行できる」という点に尽きる。
設定的にはΞガンダム(クスィーガンダム)がミノフスキー・フライト・ユニットを実装した初のガンダムということなのだが、これは要するにホワイトベースなどに搭載されていた大気圏内でも飛べるようになる装置のこと。
モビルスーツに搭載できるほど小型化できたのがスゴイ点というわけだ。
このミノフスキー・フライト・ユニット(ペーネロペーはフィックスド・フライト・ユニット)の実装前のモビルスーツは大気圏内で飛行はできず、サブ・フライト・システムという輸送機に乗らなければ長距離移動できない。
映画の中でメッサーが飛行しているように見えるが、あれはあくまでもジャンプの範疇でしかない。
モビルスーツは拠点から戦場まで飛行できないため、サブ・フライト・システムは必須の移動手段となる。
キルケー部隊のグスタフカールがΞガンダム(クスィーガンダム)追撃戦で早々に撤退したのは、ケッサリア(連邦軍のサブ・フライト・システム)を撃墜されてしまったことで基地に帰還できなくなったからなのだ。
(武器編)
もう一つの特徴はファンネルミサイルを搭載している点。
宇宙世紀の世界ではミノフスキー粒子によってレーダー類が無効化されているため、電子誘導兵器のほとんどが廃れている。
そこで脳波コントロール系のサイコミュをミサイルに搭載して、確実な誘導兵器としたのがファンネルミサイルというわけだ。
いちど撃てば敵に当たるまで追尾するため、大気圏内での機動性に劣るモビルスーツ相手にとってはかなりの脅威となる。
それまでのファンネルはビーム兵器を搭載したビット系ユニットが主だったが、これは戦場が宇宙空間だったから。
ビーム兵器の減退が激しい大気圏内では射程も威力も落ちてしまうため、ミサイルとして直接ぶつける方が命中率も破壊力も高まるというわけだ。