入門用ガンプラの楽しみ方とは!?

 ガンプラってオッサンだけが楽しんでるものじゃないの? と思っている人も多いと思いますが、実際バンダイさんも裾野を広げたいということで過去にもいろんな挑戦をしてきています。

40周年の今年、ついにガンプラ入門のための究極のキット、エントリーグレードが発売されました。

エントリーグレード自体はガンプラ専用のブランドではなく、ドラえもんとかドラゴンボールとかいろんなキャラクターが発売されています。

要するにプラモデル全般の入門用ブランドということなんですね。

 というわけで今回はガンダムベースで先行発売されたエントリーグレードガンダムの楽しみ方という視点で見ていきましょう!

まずは三面図から。

9月に先行発売されたこのキットにはビーム・ライフルとシールドが付属していますが、12月に一般販売されるものには武器類が付属しない代わりに値段が500円(税別)になるそうです。

このキットの目的がとにかく入門用なのだと考えると、値段が安くなるのはとても良いことだと思います。

それだけ敷居が低くなるわけですからね。

武器は別売で用意するのか、はたまた他のキットから流用するのかは購入者次第というわけですが、近所のガンプラ好きのオッサンやお父さんは腐るほど武器を持ってそうなので、そういう時に気前よくあげるってのもアリかと。

また現在はビルドシリーズなどで武器だけも売ってますから、そういうのを使ってオリジナルにしちゃうのもイイでしょうね。

 スタイルはとてもオーソドックスで、リバイブ版ほど細くもなく、かといってオリジン版ほどのアレンジもない。

アニメの印象に近いけど最近のガンプラ、というほど良い造形がとても好感が持てます。

上半身アップと俯瞰から。

色分けに関してはほぼ完璧です。特に頭部(顔)の組み立ては感動レベルで、700円でよくもここまで…と感心します。

今回はキットの趣旨に添うように、スミ入れとメラミンスポンジによるつや消し仕上げとしています。

部分塗装はメインカメラ、頭部バルカン、バーニア類、それと武器などの一部だけ。

正直言って、スミ入れだけでもじゅうぶんカッコイイのでイジる必要はほとんどありません。

部分塗装の例です。

メインカメラの赤、ツインアイの黄色、バルカン砲を塗っています。

やらなくても問題ないレベルですが、せっかくなので。なるべくなら塗った方が良いのが腰の付け根と股関節パーツです。

成形色の関係で黄色や赤のパーツになっているため、チラ見するとけっこう目立ちます。

なのでグレーなどで塗っておくと全体のクオリティアップにつながります。バーニアなどはお好みでシルバーなどで塗っても良いと思います。

アクションポーズ。

まーよく動きます。足首の可動が優秀で、左右に大きく動くので接地感がよく、ポーズが安定します。

腰もオリジンガンダムに似た可動をするので、左右にグイッとひねったり前屈も可能。

これができるとポーズに躍動感が出せますね。ヒジ、ヒザも当たり前のように二重関節ですし、立ヒザも可能。

これもう隙がなさすぎてHGUC超えてるかも。

武器類。先行発売版はビーム・ライフルとシールド、ビーム・サーベル(の柄部分ね)が付属します。

造形的には良く出来ているので、ハイパーバズーカとかハンマーとかも同梱した武器セット2020年版とか出して欲しいですね。

ライフルのスコープ、シールドのマウント部分は部分塗装しています。

HGUCなどのビーム・サーベルのパーツが流用可能なので、写真のようにサーベルを持たせることもできます。

さて、今回のテーマはこの優秀なキットを「どう楽しむか」です。

全塗装や仕上げにこだわるのも良いんですが、ここは童心に帰ってアニメの名場面を再現することにします! 

いわゆるブンドド。

セリフやBGMは脳内補完してくださいねー!

まずは有名なシャアザクキック。

シャアザクはHGUC234のリバイブ版です。

このシャアザクもまた良く出来ているんですが、エントリーグレードはそれと並べても遜色ないのがスゴイ。

蹴るポーズはもちろん難しいのですが、蹴られるポーズもかなり難しいんです。

それが胴体の前屈ギミックのおかげで自然な感じに体が折り曲げられるんですね。

ちなみにハイパーバズーカはHGUCガンダムのリバイブ版から握り手ごと流用しています。

僕は…あの人に、勝ちたい……! 

というわけで対グフ戦。まだシールドを両断される前の状態というマニアックなチョイスですが、ここでもリバイブ版グフと対峙しても全然イケてます。

デカールなどを貼れば、さらに映えそうですね。

高熱源体接近! 

本艦にではありません! 

ガ、ガンダムだ…あの白いヤツだ!

 テテテテーン。ってことで『めぐりあい宇宙』の冒頭、キャメルパトロール艦隊の撃滅シーン。

顔がかなり上に向くので飛行ポーズも自然に決まります。横から見ると一目瞭然。

4ッつ! 全滅!? 12機のリック・ドムが全滅……3分もたたずにか!? 

コンスコン艦隊のリック・ドム戦隊をほぼ1機で殲滅するガンダム。

本来はシールドは背中にマウントすべきですが忘れてました。

腰の可動域が広く左右に回転するので振り向きざま射撃もご覧の通りです。

楽しいなあコレ。

いるな……! 

というわけでラストシューティング。

頭部はもちろん、腕の付け根が肩アーマーとは別に外せるので簡単に再現できます。

ラストシューティングのポーズって旧キットの頃は再現するのにものすごく苦労した記憶があるんですけど、40年後にこんなに簡単に再現できる、しかも元に戻せるんだから感涙モノですよね。

肩の付け根の可動も引き出し式の関節パーツのおかげで上下に動くのがスゴイ。

最後になりましたがガンダムトレーラー。

こちらはEXモデルで、同スケールのガンダムを乗せることができます。

ただこれ3000円(税抜)もするので、エントリーグレードが4つ買えるという高額商品……出来自体はとても良いんですが、冷静に見るとこの板に3000円は出せないよなって(苦笑)。

ただ、オリジンガンダムやエントリーグレードのガンダムは胴体が前屈できるので、起き上がるポーズが再現可能です。

気になる方はぜひ。

というわけで今回はエントリーグレードガンダムのキットレビューでした。

主な作業のポイントは5つです。

  • スミ入れはガンダムマーカーの黒で入れています
  • 腰の付け根、股関節パーツをグレーで部分塗装しています
  • ビーム・ライフルやシールドの裏、頭部バルカンなどを部分塗装しています
  • 全体は成形色を生かしたメラミンスポンジによるつや消し仕上げとしています
  • このキットは遊んでナンボ! 敵MSとの戦闘シーンを再現しましょう!

エントリーグレードという名前のとおり、これは「プラモデル」という趣味への入り口になるキットです。

コアなオッサン層や転売屋が買い占めるのは製品の趣旨に反するというか、次世代へ受け継ぐためには我慢が必要なのかもしれませんね。

とはいえ超低価格のこの商品、数を売ってナンボでしょうから流通し始めたら大人買いしてもイイですよね! カラーバリエーションも出るでしょうし、武器や外装(フルアーマーとか)なんかも出ると嬉しいなあ。

そういう広がりを感じる名作キットでした!

 ガチ仕上げするもヨシ、今回のように組むだけで遊び倒すのもヨシ、久々にブンドドが楽しめたガンプラでした。

これは超絶オススメですよ!!

エントリーグレード1/144 RX-78-2ガンダム(ガンダムベース先行発売)

価格:770円(税込)

発売日:2020年9月4日

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