HGUC 1/144 量産型ゲルググ/ゲルググキャノン

発売日:2007年3月18日

価格:1760円(10%税込)

ガクトといえばゲルググ。学徒動員だから

ゲルググってガンダムと同レベルかそれ以上に強い、いわばジオン公国軍最強のモビルスーツ(MS)ですよ。

それが一般兵でも扱えるというんだから、そりゃあもう決戦兵器ですよ。なのに負けちゃうジオン公国軍。

ゲルググの悲運は配備が遅かったのと、機種転換が間に合わなくてベテランパイロットがほとんどリック・ドムやザクⅡに乗っていたという事実ですよ。

そもそもMS操縦に慣れていない新米パイロットや学徒動員の少年兵に「新米でもこれなら最強だからイケんだろ」的な発想で優先的に配備したというのが裏事情というわけです。

ゲルググの配備がもう少し早ければ、ソロモン戦での敗北もなかったかもしれません。まあ無理か。

というわけで今回は量産型ゲルググです。

組み立ての途中経過。

旧キットを知っている世代にとってゲルググといえば上半身と下半身を繋ぐ腰パーツが印象的ですけども、今回のHGUCではあんな中途半端なミゾはありません。

もちろん半回転させると外れてしまうこともないのですが、接続部分のボールジョイントに上半身の全重量がかかるのでユルユルになりがちです。ここはキツめに修正しておくと後々ポーズがつけやすくなります。

それと、腰アーマーの分割方法にアイデアを感じます。なるほどここでカットするのか~的な。

この特異な腰アーマーのデザインゆえに脚の可動範囲はあまり広く取れないのが残念でしょうか。

腕に自信のある方にとっては改造ポイントかもしれません。

写真にある白の四角いやつですが、これはメラミンスポンジです。 激落ちくんスポンジ。

表面をこすると塗料の乗りが良くなる(いわゆる表面処理の代わりになる)というので試しましたが、エライ微細な粉が出るので作業環境を選びますね。

それでも確かに表面処理は楽ちんでした。

素組をスッ飛ばして基本塗装完了。

設定色に忠実に塗ると塗装したのかしてないのかわかりませんが、ツヤツヤなのでちゃんと塗ってますよ。

使ったのはニュートラルグレー、ミッドナイトブルー、オリーブグレー、それとオレンジイエローです。

これらのカラーはジオン公国軍のMSではよく使う(ザクとか)ので買っておいて損はないです。

いつものようにウェザリングします。

タミヤのウェザリングマスターは本当に便利で、オリーブグレーの部分にはブルー系やグレー系の粉をつけるとイイ感じにエッジが出せます。

今回は配備されたばかりというイメージなので汚しはほどほどにして、グレーの基本色部分に少しだけスミ色でウォッシングをかけました。

肩とかがわかりやすいかなと。

完成。やっぱりゲルググはカッコイイ!! 

個人的に、量産型MSの中ではいちばん好きな機体なんですけど、世間的にはザクとかドムが人気高いという。

量産型ゲルググってアニメ本編で活躍しないからですかね。

関節可動については初期のHGUCということもあってあまり期待できないのですが、旧キットを知っている世代にとっては必要十分。

ゲルググに当たりナシとまで言われた機種だけに、素組に簡単塗装でここまでカッコイイなんて本当に幸せです。

ああ~量産型ゲルググ最高なんじゃ~!

え、ゲルググキャノン?

あのそれはまた今度ということで……。